「ドゥドゥ」という呼び名の理由

麻里 じぃじは、中身が子どものままなところがあるから。ドゥドゥっていうのは、長女が1歳の時に呼びはじめたんだよね。

 ママ、パパ、ばぁばは言えたんだけど、「じぃじ」が言えなくて。「ドゥドゥ」になっちゃった。

麻里 偶然にも、「ドゥドゥ」はフランス語で「私のお気に入りのおもちゃ」という意味だった。

 ピッタリだよね。今はもう、じぃじと言えるのに、あえてドゥドゥと呼んでもらっているんだ。

麻里 2019年に下の子が生まれてから、じぃじはあえて長女を集中的にかわいがってくれてるよね。この気配りは、さすがです。

 親はどうしたって、授乳だ、オムツだ、で赤ちゃんの世話がメインになるからね。上の子が寂しい思いをしたらかわいそうだし、姉妹は仲よくしてほしいと思って。

麻里 次女が生まれる前に、「もうすぐお姉ちゃんになるんだよ。楽しみだね」と話しかけたら、「赤ちゃんいらない」って言われてしまったから心配してたんだよ。

 もちろん僕も次女をかわいがるけど、抱っこしたりするのは長女がその場にいない時だけ。あとは《長女推し》として、ひたすら長女と仲よくしてる。

麻里 今、長女が妹をかわいがってくれるのは、ドゥドゥのおかげだと思う。私もじぃじに倣って、「赤ちゃんは、ねぇねが大好きなんだね」って話しかけて、妹に好かれていることをアピールしたりしてるんだ。

 大事なことだよね。