現在発売中の『婦人公論』(11月10日号)の料理連載「ヘルシーキッチン」では、「賢いお酢レシピ」を特集! 独特の酸味と香りで、料理の味わいを引き上げてくれる「酢」。肉をやわらかくする、素材の色を引き出し保つ、料理をいたみにくくする、などさまざまな調理効果に加え、腸内環境の改善、美肌・ダイエット効果ほか健康&美容面でもメリットを持っていると言われます。「酢」のおいしい活用術を上島亜紀さんに習いました(料理=上島亜紀 撮影=佐々木美果 スタイリング・構成=関澤真紀子)
多様な働きをするお酢は、
毎日の食卓に積極的に取り入れたい調味料です
お酢は酸っぱいだけでなく、発酵によって生まれた複雑な香りとうまみを持っています。爽やかな酸味は食欲を刺激してくれるとともに、こってりとした料理はさっぱりと食べやすくなり、いまひとつ味が物足りない料理は独特な風味によってグッと深みが増します。
また、調味料の中で最も殺菌、防腐力が強いので、作り置きやお弁当のおかず作りで頼りになる存在。魚を酢でしめたり、野菜を酢に漬けたりすることで保存性はかなり高くなります。
酢の酸味には塩味を引き立たせる効果もあるので、上手に使えば無理なくおいしい減塩生活ができますよ。
お酢を加熱するとあのツンとくる酸味は和らぎ、うまみも凝縮されます。酸っぱいのが苦手な方にはおすすめの使い方です。おいしさと健康、美容面でたくさんの効果を発揮するお酢は、毎日の食卓に欠かせない調味料です。