いたずらっ子な面は変わらない

Q 長年『SHOCK』に携わる中で、光一さんが変わった点、変わらない点は?

光一 上田は、僕が「お前らはもう、ステージに立つな!」と言った時(17年前)と比べてどうとか…?

上田 その頃からはお互い丸くなりましたよね。今の光一さんには、発想力とかジャニーさんの面影と重なるところがあります。役についても一相談したら十応えてくれる。10年前に役について相談しなかったということもありますけど、今は最後まで責任をもって教えてくださるという面があるかな。そして、少年のような可愛さも持ち合わせている。プライベートではまるで友達のように、仕事の面では尊敬できる先輩であるという二面性を持った方だと思いますね。

変わらないのは、プロ意識じゃないですかね。ステージにかける思いについては、昔から変わらないですね。

越岡 光一くんのいたずらっ子な面は変わらないなあと。僕たちふぉ〜ゆ〜が主演でやっている舞台に、たまたま光一くんが遊びにきてくれた時に、本番終わって楽屋に帰ってきたら、すべてのものがひっくり返ってたんですよね。椅子から何から何まで。引き出しとかも反対に入っていて……。全員が「光一くんやったな」って思いました。(笑)

光一 みんなが本番出て行って、俺は開演ぎりぎりまで楽屋にいるじゃん。すると暇なわけよ(笑)。そしたらひっくり返そうかなって思うよね。

越岡 思わないですって。僕はその場面見たいですよ。光一くんが1つ1つひっくり返しているの……。

前田 そういえば、光一さんは私たちが舞台で間違えたり、転んだりすると、ものすごく喜ぶんですよ(笑)

光一 人の不幸を喜んでるみたいじゃないですか!(笑)

前田 いたずらっ子なところは変わらないですね。2013年から出させていただいていますが、一緒に食事に行ったり飲みにいったりすると、本当に話が豊かで。『SHOCK』をやっていくために、いつもアンテナを張っている人なんだなと。そうでないと何十年もやっていけませんからね。

梅田 私は2019年からリカ役で出させていただいています。最初はあの堂本光一さんだ!と思って、緊張していたのですけど、台詞のある一行がどうしてもわからなかった時、稽古場で1時間くらいずっと語ってくれたことがありましたよね。

光一 それ、いやなやつじゃない。ごめんねえ。

梅田 全然。貴重な1時間をいただいたなと思いましたね。

前田 リカ役の心のひだをきちんと把握して梅田さんに教えていらして、さすが演出家って私は思ったんです。

光一 本当に信頼というか、皆さんが役に向き合ってくださっているので、自分としてはSHOCKの現場にいるのは楽なことなんです。皆さんの信頼に甘えてます! うーん、あんまカッコよくないなあ。(笑)