皆さんのエネルギーをステージ上で感じました!

Q 映像作品ならではのこだわりは?

光一 お客様が入っていない状況であれば、クレーンとかドローンとかいろんな機材を使って、今までやったことのない撮り方ができるよねーと。いつもはお客様が入った状態の中で撮って編集して映像にしているのですけど、撮り方が限られてしまうんですよね。それを関係なく無制限に、別撮りなんかもちょいちょい入れながら、映像作品として楽しめるものにしています。なかなか新鮮ですよ。

もちろん生で見ていただくのが一番と僕は常々言っているんですけど、今回は1つの映像作品としても楽しめる。本編は映画で見ていただいて、それでもって劇場で『Eternal』というスピンオフを見ていただくというのが、理想の形ですね。

 

Q 帝国劇場での演出はどうなる?

光一 本当に状況次第なんですよね。先ほども言いました通り、その時の状況をよく見て、今何ができるか踏み込んでいくしかない。『Eternal』は地方公演ということもあって、スタッフの人数を減らしましたし、セットをなくしたり、煙を出すのをやめたりしました。

来年1月に稽古する時に、その演出をやっていいのか悪いのか、状況に対応していかなければいけないな、と思っています。ただ、『Eternal』の土台は出来上がっているので、その中でどうプラスアルファしていこうか、と。僕的にはマイナスにはしていきたくない。しょうがないから削るか、ではなく、こうすれば見ている人がより楽しめるかと考えながら作っていければいいなと思っています。

 

Q 劇場に来られない方にかける言葉は?

光一 今はお客様に協力をしていただかなければ、僕たちも舞台に立てない状況なんですね。気持ちは沈んでしまった世の中ですが、エンタテインメントにはほかには代えられない喜びがあると信じているので、それを届けるためにステージに立たなければいけないと思っています。でも当然、チケットは取ったけど、世の中を鑑みて足を運ぶのをやめたという方もいらっしゃると思います、その思いは尊重しなければならない。解決の手段の1つが配信なのでしょうけど、帝劇で配信するのかというと、まだ具体的な話にはなっていません。なかなか配信って難しい問題が、皆さんが思っているよりもあるんですよね。

ふだん自分は、ファンの皆様に対して塩対応で、東京ドームに出させていただいても、「後ろのほう見えてません」とか言っちゃうタイプの人間なんです(笑)。でも、大阪公演でステージに立っていた際は、遠方で来られなかった人や、大阪だけでなく全国の応援してくださっている皆さんのエネルギーをステージ上で感じました! 本当ですよ!