ライバル役を務める上田竜也さん

越岡 僕も20歳ぐらいから『SHOCK』に携わってきて、ほぼここで育ってきたと言っても過言ではないのです。こういう状況の中で、光一くんが僕らやJr.にも「どうしたい?」と聞いてくれて、『Eternal』が出来上がっていった。光一くんの知識とか学ばせていただいている現場だなと思っています。

光一 コッシーが出る年、何かが起こるよね。(笑)

越岡 ぼく、出ないほうがいいですかね……。

光一 (笑)。コッシーは僕の右腕役をやってくれているので、その信頼が大きい。

松崎 こういうラフな人間らしさが『SHOCK』の世界観に描かれていますね。

光一 それが不思議なんだよね。本編は2月26日に中止になったから、(上演期間の)半分もやっていなかったんですよ。でも、上田竜也含め、このカンパニーはすごく長い時間をともに過ごしてきたかのような感覚がある。それがストーリーにリンクしているのかな……。

梅田 始まる前から光一さんがみんなに「こうしたいんだ」という意見を言ってくださったり、みんなからどんどん意見をくみとってくださったりして作れたのが、個人的には楽しかったという印象です。実は2月の帝劇中止以来、私は半年間舞台に立っていないくて、大阪の初日が久々だったんです。舞台の下手で最初の音楽を聴いた時にはこみあげるものがありました。

前田 2月26日に舞台が中断してから、日本のエンターテインメントの世界が完全に止まりました。なんとか大阪で上演できないかと、光一さんが皆さんと話した上で作ったのが『Eternal』。私が演じていて驚いたのは、光一さんは演出家として驚くような発想をしてくださる人なんだなということ。これから若いジャニーズの皆さんの作品もどんどん手がけていってほしいですね。

実は2月に舞台がストップしてから、舞台に立っていない私はいったいなんなんだろう、舞台に立てなければ自分ではないという気持ちが増しまして。やはり私は、三度の飯より舞台が好きという人間なんだなと感じた年でした。