上手なキレ方で抵抗する

中野 その後もコメントを返して、相手が「なぜこんなこと書いてしまったんだ、恥ずかしい」と感じるまで、私が静かにキレていることを淡々と伝え続けました。説得に成功すれば、相手が勝手にコメントを消してくれるから。

高嶋 私は親しい人に向かって間接的にキレることで、発散しているのかなあ。SNSで私が炎上したら、その画面を「どうよ、これ」と友達に見せる。それでさんざん愚痴ったり怒ったりして。

中野 ただ、SNS上ではないリアルでは正面から立ち向かうと危険な時もありますよね。相手が反撃してこないと見ると、実際に手が出る人もいますし。

高嶋 いるよね。

中野 理不尽な相手に傷つけられたり、利用されたりしないためには、上手なキレ方で抵抗しないといけません。

高嶋 すごくわかる。私も、ここで自分が怒ったら相手がどういう反応をするか──いつも頭の中で一通りシミュレーションしてから言葉を発するように心がけています。

中野 そのやり方は、すごくいいと思います。あと、上手に怒るために、「怒りの表現方法」を集めておくのもお勧め。私はバラエティ番組で芸人さんのキレ芸を観察したりします。有吉弘行さんやマツコ・デラックスさんは、キレることでその場を和ませたり、笑いに変えたりしている。上級テクニックなので、そこまでできなくても、「小声で淡々と話す」とか「黙る」でもいい。ふだんの自分のキャラクターとはがらりと違う面をあえて見せて、相手が自然と怒りを感じ取って怖気づくのを利用するんです。