右から片桐仁さん、片桐はいりさん、清水ミチコさん(撮影:大河内禎)
「姉のあだ名は、ずっと《はいり》だったんですよ」「うちには《仁》という親戚がいて」――そう話す片桐仁さんと片桐はいりさんは、まるで「片桐姉弟」というコンビのよう。しかし鼎談の途中から仁さんは、清水ミチコさんとともに《姉》を諭しはじめて……(撮影=大河内禎)

「サグラダ・ファミリアです」

清水 W片桐は、もう長いつきあいの間柄なんだよね。

 でも舞台やドラマでご一緒した回数は少なくて。清水さんとのお仕事ははじめてですよね。

はいり 私は今年の春、清水さんと森山良子さんがMCをされている番組に呼んでいただいて。以来、清水さんのYouTubeをしょっちゅう見てるんですよ。

 モノマネなんですか?

はいり うん。だけどアマビエとか、サグラダ・ファミリアとか、野上照代さんとか、「誰のためにやってるんだろう」というネタばっかり。それが面白いの。

 アマビエはともかく、サグラダ・ファミリアのモノマネってなんなんですか。

清水 「サグラダ・ファミリアです」って言えばいいんだよ。(笑)

 すげぇな。(笑)

はいり そういうの、常に考えてるんですか。

清水 ライブのネタを考えるついでに。ライブ用は有名どころ、個人で面白がるネタはYouTubeかな。

はいり 私はYouTubeとは無縁なんですけど、仁さんは?

 やってます。家族で絵描いたり、工作したり、パンつくったり。

清水 YouTubeって、家族ものが人気だよね。

 粘土工作も、つくっている過程や完成した作品を見たいというより、家族がどうでもいい会話をしているのがいいんですって。

清水 人間の素の部分って、テレビでは見られないじゃない。だから、ほかの家を覗き見した気分になれるYouTubeが人気なのかも。