純烈のリーダー・酒井一圭さん(撮影=水野昭子)
全国のスーパー銭湯の大広間をお客さんでいっぱいにする、ムード歌謡グループ「純烈」。そのリーダーでプロデュースも担当する酒井一圭さんが、悩める淑女に寄り添います!?(撮影=水野昭子 イラスト=風間勇人)

《 お悩み 》


《 酒井さんの解答 》


あらゆる環境に己を晒せ

ネガティブだろうがポジティブだろうが、他人の芝生が青く見えたり、感情や思考が袋小路に迷い込みがちだったり、現実を直視できなかったりする方は、自分の目で確かめて判断する癖を身につけ、生涯にわたって見聞を広げていく術を会得すると、劇的に生きやすくなると思います。

親、学校、ニュース、本などから見聞きしたことを鵜呑みにするのも、私から言わせれば考えもので、右から左で十分。よっぽど心に刺さったもの以外は捨ててよし!

この取捨のために、アンテナを下ろさず行動し続けてほしい(39歳やろ?しっかりせい。人のせいにすな。ほとんどあなたの勘違い! 自分改革に本気なら、ここも楽々突き破れ)。

人間は透明人間みたいなもんなんです。自分だからこそ自分がわからない。口の臭さは主知らず、です。

あらゆる環境に己(おのれ)を晒して雨風に打たれ、時には卵や絵の具を浴びせられて、外側のわずかな輪郭を現す。「そうか! これが私なのかもしれない!」。これが肝心。

無常観や衝撃に心が固まって、消えそうになることもあるかもしれない。でもそうして心が多様な色彩や形を成すことで、今度は内側からわずかな輪郭を現す。

このように己を晒していくことでしか、自分を摑むことはできません。一歩一歩、強く優しくなること。他者を思い寄り添うこと。それぞれの立場や境遇にも、必ず痛みはある。

不平等と思うなら実力でひっくり返せ。金がないなら人一倍働け。やった者勝ちですから平等だよ。以上です。