「『きちんとできるだろうか……』と、躊躇しているうちに人生が終わってしまったら、それこそもったいない!」(撮影:川上尚見)

 

実を言うと、この春、一度手放すと決めた家に夫と2人で戻ることにしたんです。30年間育ててきた庭の木を切って更地にするのが忍びなかったから。でも、もう新しい家具は買いません。これからもできるだけシンプルに。必要最低限のものだけに囲まれた心地よい暮らしが理想です。

これまで背負ってきたものを下ろして身軽になる一方で、新しいことにはどんどんチャレンジしていきたいと思っています。昨年から週2回、フランス語学校に通い始めたんですよ。

10代の頃、フランス語の勉強をしたかったのに、あまりにも仕事が忙しくて挫折してしまいました。そのときの夢を今から叶えたい。70歳になるまでに、聞く、話す、書くがひと通りできるようになるのが目標です。

私たちの世代は、「やるからにはちゃんとしないと」と考えて、挑戦に尻込みしてしまう人も多いですよね。でも、「根性」とか「石の上にも三年」は、もはや死語ですから(笑)。「きちんとできるだろうか……」と、躊躇しているうちに人生が終わってしまったら、それこそもったいない!

「持ち物は少なく、新たな挑戦は積極的に」をモットーに、今の自分がこれまでで最高の自分だと思える生き方を、常に目指していたいです。

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