「疲れはその日のうちにリセット」が鉄則
松本 自律神経の疲れをとるには、どんな方法がありますか。
梶本 まず、「疲れはその日のうちにリセット」が鉄則です。自律神経は、起きている時間帯は何かしら活動しているので、疲労が回復することはありません。眠っている間に自律神経をしっかりと休ませて、翌日に疲れを持ち越さないよう心がけてください。
松本 仕事から帰ると、体はヘトヘトでも目がギンギンに冴えて眠れないことがあります。
梶本 バラエティのお仕事は夜の収録も多く、さらに脳が興奮状態になりやすいので、なかなか寝つけないのでしょう。
松本 緊急事態宣言で仕事が次々にキャンセルになったり、大学に通うため東京を離れた息子のことが心配になったりすると、夜中に目が覚めてしまうことも多くて。
梶本 良い睡眠には、「安全・安心・快適」が欠かせません。動物の本能として、力の弱い雌は寝ている間に外敵から襲われる心配があるため、眠りが浅い傾向があります。旅先で「枕が変わると眠れない」という女性が多いのも、新しい環境で安全が確保できているか不安に感じているからなんです。
松本 へえ、本能で目が覚めやすいんだ!
梶本 かといって、「真っ暗は怖い」と、小さな明かりをつけっぱなしで寝るのはおすすめしません。目・耳・鼻などの感覚器は危険を察知するセンサーの役割を担い、眠っている間もつねにオンの状態。まぶたを閉じていても脳は光を感じるため、熟睡できないのです。
松本 よく豆電球を点けて寝ていたのも、安眠を妨げていたのですね。ちなみに私は冷え性で、冬の寒さも夏の冷房も苦手。熟睡できなくて困っています。