トランポリンの面白さ

清水 齋藤さんのご著書は身体論に関するものも多いですが、最近なにかスポーツはしてますか。

齋藤 僕、小さなトランポリンを買いましてね。トランポリンって、着地が毎回ちょっと不安定でしょう。だから、毎回面白い。授業でも講演会でも、思いがけない出来事が起こるほうが面白いですね。だから睡眠時間はきっちりとって、あまり翌日の準備をしすぎない方針で生きています。

為末 僕も、どちらかと言うと準備しないほう。講演会も、なるべくその場で思いついた話をするようにしています。

清水 かえって大変そう。

為末 最初の頃は、すごくきっちり準備してたんです。でも、だんだん自分がただ朗読してるみたいになってきて。しかもそれが、聴いている相手に伝わるんですよね。

齋藤 学生の近況報告を聞いて、その報告に関連した新しいテーマを授業に取り込むと、私自身にも気づきがあります。そういう意味では、自分の未来の時間を管理しすぎないほうが楽しいですよ。

為末 清水さんは、ライブでやる内容はきっちり決めてるんですか。

清水 残念ですが、相当きっちり決めてます。(笑)