メールの効用をもっと!
齋藤 透明化という点で最近いいなと思ってるのは、メールでの意思決定が増えたことですね。細かいことでもCCに入れておけば全員が情報を共有できるし、ひとりひとりの発言によって自ずと意思決定がなされていくのがすごい。
為末 過去のメールを追いかけたら、議論のプロセスがわかりますもんね。
齋藤 全部証拠になっていますし、議事録もいらないんですよ。
清水 しかも、メールだと失言しづらい(笑)。もし本当に今年オリンピックが開催されることがあれば、意味や深さが全然違う感動になりますね。
齋藤 選手たちが頑張っているのを見たら、開催を反対していた人も意外と盛り上がる可能性もありますね。
為末 いずれにしても3月のどこかで最終決断はされると思います。
齋藤 選手は、「とにかくやりたい」方が多数ですか。
為末 プロにとってオリンピックの比重は多少低いので、しょうがない思いはあるかもしれませんが、アマチュアはやってほしいでしょうね。大会後に引退を決めている選手も多いので。
清水 失敗を教訓に、みんなが納得できる結果を待ちたいですね。
為末大
元陸上選手
1978年広島県生まれ。大阪ガスを経て2003年にプロ転向。男子400メートルハードルで3度の五輪出場を果たし、世界陸上で2度銅メダルを獲得した。現在は引退後の選手のサポートやシェアオフィスの運営など幅広く活躍する。『諦める力』『遊ぶが勝ち』など著書多数
齋藤孝
明治大学教授
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。専門は教育学・身体論・コミュニケーション論。教職課程で中高教員の養成に従事。『身体感覚を取り戻す』(新潮学芸賞)、『声に出して読みたい日本語』(毎日出版文化賞特別賞)シリーズ、『新しい学力』『英語コンプレックス粉砕宣言』(鳥飼玖美子氏との共著)、『60代からの幸福をつかむ極意』など著書多数。
清水ミチコ
タレント
1960年岐阜県生まれ。モノマネをはじめとするお笑いにとどまらず、女優、司会、エッセイ執筆など幅広く活動。『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!』(テレビ東京系)、『ラジオビバリー昼ズ』(ニッポン放送)にレギュラー出演。YouTube「清水ミチコのシミチコチャンネル」で撮り下ろしネタを公開。著書に『カニカマ人生論』『まるい三角関係~三者三様おしゃべり三昧』などがある。全国ツアー「清水ミチコアワー ~ひとり祝賀会~」を開催中。詳しくは清水ミチコHP4325.netをチェック!