「家では私しか飲まないので、話し相手もなく、笑いも減り、ただ黙々と飲むだけだと、酒量ばかりが増えてしまって。(笑)」(松本さん)

自宅でつねに緊張しているのは、しんどい

松本 最近ママ友とよく話すのが、家族との時間が増えたということ。それがストレスというわけではないですが、「ずーっと一緒というのも、ねえ」と感じる人も、やっぱり中にはいるみたいです。

梶本 コロナ以降、不眠症などストレスの悩みで来院する患者さんは圧倒的に女性が多い。それは従来、日中は自分のテリトリーだった自宅のリビングに家族がいて、気が休まらないからです。

松本 わが家の場合、夫も俳優の仕事があるので、感染には人一倍気をつけなければなりません。同居する義母が高齢なのも心配で。それで最近は食事の時間を一人ずつずらし、顔を合わせるときもマスクをしたままなんです。

梶本 感染予防には大切なことですが、本来はリラックスできるはずの自宅でつねに緊張しているのは、しんどいことでしょう。

松本 そうしたグチを語りたくても、友だちとお酒を飲みにも行けません。家では私しか飲まないので、話し相手もなく、笑いも減り、ただ黙々と飲むだけだと、酒量ばかりが増えてしまって。(笑)

梶本 眠れなくて寝酒を飲む人もいますが、寝落ちはできても睡眠自体は浅く、翌日まで疲労が残るのでまったくの逆効果です。

松本 はい、私も最近そのことに気がついて。お正月明けから、家で飲むのはきっぱりやめました。