森山さんが腕によりをかけて作った晩ご飯。この日のメニューは、ガーリックライスにほうれん草のサラダ、野菜炒め、野菜ピクルスと彩り豊か(写真提供:森山さん)

私が小木と初めて会ったのは2000年だったでしょうか。娘は友人のお笑い芸人・まちゃまちゃちゃんの紹介で小木と知り合い、交際するようになって、彼を家に連れてきた。その後も、私が仕事から帰ると、「あら、また来てる、いらっしゃい」「あら? また来てるの」という感じで、気づいたら小木はわが家に住みついていました。

私が「ただいま」と言ってリビングに入ると、「あー、お帰りなさーい」って(笑)。勝手に私や直太朗のトレーナーを着てソファーに寝転がっているんです。

どういうわけだか私は小木のどんな言動も気になりません。おぎやはぎのラジオにゲスト出演したときに、私が「新曲を出したの、かけてね」って話したら、小木が「それはプロモーションだろ、このクソババア」って。ギリの母にこんなこと言えませんよね、フツーは(笑)。

これが彼の芸風だからまったく気にしない……というか、むしろ楽しくて、おかしくって大笑いしました。自宅ではいたって穏やかで優しい人です。……って、「僕を絶対に外で褒めないでください」と言われていますから、これはここだけの内緒の話です。

 

わが子の愛する人を自分も一緒に愛したい

18年には直太朗が結婚して家族が増えました。わが家の近くに住んでいて、「今日は天ぷらをするから食べに来ない?」などと誘うと二人でやってきます。自粛中は玄関先でお惣菜を渡したり、お土産を持ってきてくれたり。

お嫁ちゃんはピアニスト・作曲家です。私は過去に自分の仕事で、一度だけ彼女と一緒だったことがありました。そのときに、ピアノの腕は確かだし、素敵な女性だなと何だか好感を持ったのです。