陰虚=水が不足
体の中の水分が足りない状態で、体に熱がこもり、肌や喉が乾燥しています。飲み物ではなく、食材で潤しましょう。酸味と甘味を一緒にとるのが効果的。
【おすすめ食材】山いも、アサリ、鴨肉、きゅうり、トマト、白菜、蓮根、にんじん、卵、いちごなど
痰湿=水が停滞
代謝が悪く、飲食物が処理できずにたまった状態。食物繊維をたっぷりとりましょう。水分のとりすぎに注意。動物性脂肪やお酒、甘いものも控えて。
【おすすめ食材】玄米、こんにゃく、豆類、海藻類、ごぼう、キャベツ、レタス、シジミ、イワシなど
胃腸に負担をかけないために、「肥甘厚味」を避ける
食べ方にもコツがあります。基本は、胃腸に負担をかけないこと。胃腸が弱っていると、よい食材をとっても消化吸収ができないばかりか、さまざまな不調を引き起こし、体も疲れやすくなります。胃腸が正しく動き、毎日排便があり、食欲があることが大事です。
「食欲がある」とは、胃がちゃんと空っぽになり、お腹が空いて、食べたいものがある状態。空腹は感じないけれど、食事の時間には食べられる、ということではありません。
胃腸に負担をかけないためには、とにかくよく噛む。腹八分目を心がける。そして、「肥甘厚味」を避けること。油っこいもの、甘いもの、味の濃いものですね。過剰な水分も負担になります。喉が渇いていたら飲むべきですが、味噌汁やスープ、野菜など、食事でしっかり水分を補給しましょう。
それから、体温より冷たいものを避けるのも大事です。生のものは火を通して食べましょう。サラダよりも温野菜。アイスクリームを食べたければ、必ず熱い飲み物を一緒に。
疲れた時に焼肉を食べる人は多いかもしれませんが、考えもの。お肉は消化にエネルギーを消耗しますから、胃腸が元気でなければ、米やいものほうがよいでしょう。
食べたい時、飲みたい時、存分に楽しんでもビクともしない体を作る。そのためには日々の養生が欠かせません。毎日の食事で、少しずつ整えてみませんか。