家族にもいい影響が

痩せる前は、「もうオバサンだから」とか自分で呪いの言葉をかけていましたけど、そんな諦めの言葉で、かえって身も心も酸化させていたかな、と今は思っています。子育てっていつかは卒業するし、子どもが巣立った後、自分が健康でいないと、いろんな選択肢が狭まってしまいます。

自分が必死で頑張ったことで、子どもに「もっと頑張りなさいよ」「あの時、なんで音を上げたの?」などと軽く言っていたのを反省して。「頑張れない時もあるよね……」という寛容な言葉を身につけました。(笑)

頑張った成果として、断捨離した時にどうしても捨てられなかったお気に入りの数点の服も着られるようになったんです。前はスカートに足一本しか入らない体たらくだったのに(笑)。長男の高校の入学式に張り切って着ていき、「入学式」の看板の前で記念撮影したかったんですが、息子は肝心の写真撮影の前に友達と消えてしまった。親なんて、そのために出向くようなものなのに、せっかく母さんこんなに痩せたのに……親の心子知らずです。

そして、私が大量に買い込んだ末に眠らせていたダイエット器具も、筋肉が稼働し出したら、役に立つようになるそうなんです。起こされていない筋肉に振動を入れても消費カロリーは雀の涙。でも、これが今の鍛えた筋肉だったら、以前よりは効果が得られるということで、アレコレの道具が全部活用できる。これも嬉しいお土産でした。

最初にダイエット宣言をして、協力をお願いした家族ですが、カロリー制限に付き合ってくれたメンバーはいませんでした。「お母さん痩せたね〜」とは口を揃えて言ってくれるものの、特にご褒美もナシ。ところが、3月末に高校入学とともに巣立っていった長男が「あのママが痩せられたのなら……」とダイエットを始めました。そして、「満腹こそ我が信条」で節制嫌いの夫も、家での飲酒を控えて糖尿病の改善に取り組み始めたんです。

「ビフォー」の写真を見られるのはつらいですが、「アフター」でターンテーブルで回る私の姿を見て、「大神にできたなら、私もやってみようかな?」と思っていただる方がいたら本望ですね。