人生100年時代、老後をともに過ごす相手だからこそ、どうしても許せないことは主張したい。千葉さん(仮名、パート、55歳)は、「清潔感」という一点で、どうしても夫と合わなくて……。彼女が夫に「離婚しましょう」を切り出すに至った事件とは
「風呂に入らず死んだ人はいない」
縦のものを横にもしない横着もののわが夫。決して亭主関白なわけではありません。部屋を片づけ、清潔感を保つ、という概念がそもそも欠落しているのです。結婚して一緒に暮らし始めると、夫の日常生活すべてにダメ出ししたくなりました。
鼻をかんだティッシュは食卓に放りっぱなし、飲みかけのペットボトルを床に転がしたまま何日も知らん顔、履いた靴は玄関のたたきに出しっぱなし。一事が万事、この調子なのです。
それというのも、夫の実家こそ、典型的なゴミ屋敷。ゴキブリやねずみが這い回り、いつのものかわからない食品にハエがたかる、不衛生極まりない空間……そんな家で、夫の両親も義姉たちも平気で生活しているのです。
一方で、夫の家族は一家そろって見栄っ張りで、着るものは全身ブランド品。上流気取りのその実態は風呂にもろくに入らず足の踏み場もないゴミ屋敷の住人だとは、憐れを通り越して喜劇です。