「新しいレシピに挑戦したり、冷蔵庫に残っている食材をどんなふうにアレンジしようかと考えたりするのが、とても楽しい。今でも、時間があればこまめにキッチンに立っています。」

なまってしまってはいけないな

退団後は、ライフスタイルもガラッと変わりました。宝塚時代はそれこそ舞台に明け暮れて、ゆっくり休める時間はめったにないような生活でしたが、退団後にコロナ禍になってしまったこともあり、突然、1人で家にいる時間が増えてしまったんです。

お仕事も次々とキャンセルになり、一時は不安で落ち込んでしまったことも。でも、せっかく家にいるなら宝塚時代にはできなかったことをやってみようと気持ちを切り替えて、まずは料理から始めてみました。

美味しいものを食べるのが大好きなので、もともと料理をするのも好きでした。近所のスーパーまで食材の買い出しに行って新しいレシピに挑戦したり、冷蔵庫に残っている食材をどんなふうにアレンジしようかと考えたりするのが、とても楽しい。今でも、時間があればこまめにキッチンに立っています。

意識して体を動かすことも習慣になりました。宝塚時代は、毎日、練習や舞台で汗をかいて筋肉痛になり、おかげでどんどん筋肉がついていくような生活だったのが、退団後は急に動かなくなったので、なまってしまってはいけないな、と。

ドラマのお仕事は、舞台に比べるとあまり動かないんですよ。画面からフレームアウトしちゃうといけないので、むしろ「あまり動くな」みたいな(笑)。おまけに、撮影中は、緊張感で体にキュッと力が入りますからね。固まってしまった体をほぐすため、空き時間やお休みの日にはストレッチやピラティスを行って、呼吸も整えるようにしています。