やっぱり便利なデニムはこまめにアップデート

年を重ねると苦手意識を持つ方もいるようですが、やっぱりデニムは万能選手。いろんな形を持っていると便利で、流行が少しずつ変化するから、気づけば毎年更新しています。もちろん永久定番のものもありますよ。

「45R」の太めデニムは、体にしっくりくる長年の相棒。オーバーサイズをベルトでぎゅっと絞って着てたのに、いつの間にかベルトがいらなくなってしまったのには目をつぶって……いい味になり、「どこの?」とよく聞かれます。

右が「ユナヒカ」、左が「45R」。あらゆるアイテムに合わせられ、コーディネートによって、おしゃれ着にも作業服にもなる。これほどオールマイティーな服って、なかなかないと思っています(写真:『「どっちでもいい」をやめてみる』〈著:引田かおり/ポプラ社〉より。撮影/濱津和貴)

 

最近買ったのは「ユナヒカ」と黒田知永子さんのコラボデニム。年齢で変化するラインを上手くカバーしてくれるさすがのデザインで、腰まわりにゆとりがあるのに、足首へのラインがほどよくスリムなので、スッキリ見えるんです。おしゃれな人が自分の欲しいものを作ってくれるブランドが、嬉しいこの頃です。

白いデニムも春夏秋冬、大活躍。最新のお気に入りは「ミナ ペルホネン」のワイドデニムです。ロールアップした裾に赤いステッチがチラリと見え、後ろポケットには金の蝶々が。細部のこだわりにキュンとします。

 

軽やかな気分になれる、「ミナ ペルホネン」のホワイトデニム。全身をいろんな質感の白でまとめるのが、お気に入りのコーディネート。ざっくり編んだ紺のタートルニットを合わせると、学生時代がよみがえります(写真:『「どっちでもいい」をやめてみる』〈著:引田かおり/ポプラ社〉より。撮影/濱津和貴)

 

軽快に颯爽にと、いくつになってもはきこなしていたいデニム。デニムが作られる工程で、実はものすごい量の水を使うことを知りました。これからは環境にも優しいデニムがどんどん作られることを願っています。改革改善は日本人の得意分野。作る人、着る人の工夫で、すぐゴミにならない、次に手渡すことができる洋服が増えるといいなと思っています。

※本稿は「どっちでもいい」をやめてみる(著:引田かおり/ポプラ社)の一部を再編集したものです。


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