大人のTシャツでカジュアルを楽しむ

Tシャツほど研究が必要なアイテムはありません。着丈、袖丈、襟ぐりで、まったく違った印象になります。

割と今までジャストサイズを着ていましたが、「少し大きめがオシャレだよ」と娘に言われて着てみたら、確かに「今」な感じです。襟ぐりは詰まっているほうが、断然若々しく見えると思っています。

街ゆく人のTシャツ観察も楽しいですよね。プリントされたメッセージ、色や形、たくさんのTシャツの中から選んで買って、「今日はそれを着たんですね」と、無言の会話で親近感。

友人の「トラネコボンボン」中西なちおちゃんが手掛けるコラボTシャツは、毎年必ず見に行きます。なちおちゃんは私たち夫婦にとって、動物博士。「びっくりさせずに鳥に近づく方法」なんてことを教わったりしています。

わが家も2020年、17年一緒だった犬を見送りました。

ふり返ると何と私たちに寄り添ってくれていたことか。感謝の気持ちでいっぱいです。ギャラリーで毎年やろうと始めた老犬・保護犬のためのイベント「SLOW」も、この年は自粛。
 

遅々として進まないペット業界の改善、お金儲けの対象になる小さな命。でも絶望なんてしていられません。できることから実行している人がたくさんいます。「SLOW」で作った保護犬の福ちゃんTシャツ。私たちのTシャツにも、思いを込めています(写真:『「どっちでもいい」をやめてみる』〈著:引田かおり/ポプラ社〉より。撮影/濱津和貴)

 

でもせっかくだから何か発信して、ワクワク元気と勇気を届けたい。そこで5人の仲間とTシャツを作り、オンラインで販売しました。たくさんの方の温かいお気持ちで、それぞれのTシャツは見事に完売。老犬を飼っている方、保護犬と暮らしている方からいただいたメッセージに、私たち全員が励まされたイベントになりました。またみなさんとお会いできることを信じています。

 

右は「トラネコボンボン」と「ロワズィール」のコラボTシャツ。左は「SLOW」のイベントで作成したTシャツ。手描きロゴと、「foodmood」のなかしましほさんの愛犬ハルちゃんのイラストです(写真:『「どっちでもいい」をやめてみる』〈著:引田かおり/ポプラ社〉より。撮影/濱津和貴)