「飲み会に2時間滞在後」はアウト!
注意が必要なのは、本来の経路から外れるときです。例えば帰り道に飲み会に出かけたら、その時点で終了です。
でも、途中でスーパーに立ち寄り晩ご飯の食材やお惣菜を買うとか、髪をササッとカットして元の経路に戻った場合は違います。元の経路に戻ってから帰宅する途中で転んでケガをした場合などは対象になり得ます。
これは、「日常生活上必要な行為」と認められるかがポイントとなります。「飲み会で2時間滞在した後に……」といった瞬間アウトになるのもおわかりいただけたと思います。ササッとヘアカットはOKでも、エクステといえばNGになりそうですね。
労災に認められるとどうなるか
労災と認定されるまでに少し時間がかかることが多いのですが、認定された場合は、医療費のすべてが支払われることになります(通勤災害の場合は200円の自己負担があります)。これを労災保険の「療養補償給付」といいます。
健康保険なら3割が自身の負担ですから、労災保険の方がパワフルな保障が受けられます。これは、労災は「会社の責任」という意味合いが強いからです。
保険料に関しても健康保険は給料やボーナスから引かれますが、労災保険の保険料は全て会社持ちです。
もしも、仕事中や通勤中にけがをしたり、病気の原因は仕事かも……と思ったら、受け付けの際に安易に保険証を出さず、労災の可能性を伝えておきましょう。病院等で労災の書類を用意しているところもありますし、会社でも用意してもらえます。