フリーランス・個人事業主は対象外
労災保険は、正社員である必要はなく、パートでも1日限りの短期アルバイトでも対象になります。一方、まるで正社員のように会社に出入りし、その会社の仕事のみを専属で長年担当し、名刺まで持っていても、フリーランス・個人事業主は対象外です。
一時期、Uber Eats の配達員が事故を起こした場合にどう扱われるか、ということがメディアで話題になりました。会社のロゴの入ったリュックを背負って宅配していても、アルバイトではなく個人事業主なので対象外です。
現在、フリーランスなども組合を作ってもしもの時の仕組みを整えようとする動きが見られますが、資金面で心細いことは想像できますし、労災保険とは別物です。
ともあれ労災では、たとえば「業務委託」など、雇用契約がどうなっているかがあくまで問題となるので注意をしてください。
※本稿は、『得する会社員 損する会社員-手取りを活かすお金の超基本』(中公新書ラクレ)の一部を再編集したものです。
『得する会社員 損する会社員-手取りを活かすお金の超基本』
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