不調5【尿トラブル】
膀胱の筋力低下に加え、加齢により内臓が下垂し、膀胱を圧迫することで「頻尿」や「尿漏れ」が起こりやすくなります。女性ホルモンの減少で尿道まわりの粘膜が弱くなり、拭き方によってはかぶれや臭いトラブルの原因に。
《骨盤底筋を鍛えて頻尿や尿漏れを防止》
筋力の低下や内臓の下垂は、トイレが近くなる頻尿や尿漏れなどの原因にも。その場合、肛門と膣を締めたりゆるめたりする「骨盤底筋体操」で症状が改善するケースがあります。寝る前や朝に布団の中で行ったり、電車の吊り革につかまりながら続けてみてはいかがでしょう。
尿トラブルがメンタル面に影響し、膀胱には余裕があるのに尿意を感じてしまう場合もあります。夜に何回もトイレに起きたり、昼間も頻繁にトイレに駆け込んで生活に支障をきたすようなら、泌尿器科で膀胱の働きに問題がないか相談してみましょう。
尿道周辺がかゆかったり臭いが気になるのは、排尿後の拭き方に問題があるのかも。閉経後は粘膜が弱くなるため、トイレットペーパーでゴシゴシこすると炎症を起こしやすくなります。紙を折りたたみ、優しく押し当てて水分を「吸い取る」ように拭くのがおすすめです。また、洋式便座では大きく股を開き、やや前傾姿勢で排尿すると膀胱内の残尿を減らせます。