あるきっかけで、スイッチが入った

お断りするも、「一度くらい受験してみなさい」と先生方に押し切られ、
試験科目にある歌を勉強するために、近所のピアノ教室へ強制送還されました。

受験する本人のやる気はゼロ。
しかしピアノの前に座らされ、譜面を読めるようになれとレッスンは続き…。
そんなある日、とうとう先生の雷が落ちることに。

「いいかげんにしなさい! まわりがこんなに一生懸命になっているのに!
 あなたのような人が、絶対受かるわけありません!!」

そこでやっと目が覚め、
と書きたいところですが……

いやいや、私のやる気スイッチは、違う角度から入ることになります。

私は受験するなど、一度も言ってない。
勝手にピアノ教室に通わされ、なぜ怒られなければならないのか!
私は悪いことなどしていない。なのになぜこんな思いをさせられるんだー!!!!
そこまで怒るなら 譜面を読めるようになってやる!
よーっしゃ、見てろ!
読めるようになったるわー!!!!!

と、このような経緯で受験に挑む姿勢が作られ、
宝塚に入りたい!というよりも、
「無実の私を救ってあげるわぁ!」的な感じで
がむしゃらに歌の勉強を始めたのは、宝塚受験の3ヵ月前でございました。

ハットを手にポーズも美しい越乃さん

人は時に思いもよらぬきっかけで、力を発揮することがあるのです。

次回は「嫌よ嫌よも好きのうち その2 いざ宝塚お受験へ!」のお話です。

※次回の配信は、9月22日(水)の予定です


●日本テレビ「news every.」の「every.特集」にナレーターとして出演中

●NHK文化センター講座 9月25日(土)町田教室「タカラヅカの名曲を歌いましょう」