\吉田さん流 リフォームの知恵/

長く暮らせる住まいのポイント(1)
〈安全〉転倒するリスクが少ない

大がかりでお金のかかる工事をしなくても、少しの工夫で長く自立した生活を送れます。第一に考えるべきは、ケガを防ぐ間取り。 日常の動作を支えるものが各部屋にあること、必要なものがすぐ手に届く環境が大切です

<キッチン>

家具や柱の縁を手すりとして活用する

家具を3つ並べてキッチンと廊下の間仕切りに。家具は手をつきやすいようあえて段違いに配置し、杖がなくても柱や家具の縁に触れながら家の中を安全に動ける。コンパクトなキッチンは、左右3歩と振り返りの動作だけでおおかたの作業ができる。

「奥2つの間仕切りは、前の家の壁板を再利用して作ったもの。キッチン側が収納になっていて、手の届きやすい高さに食器や鍋、食品を置いています」(吉田さん)