長く暮らせる住まいのポイント(2)
〈安心〉老後を見据えた柔軟な設計

<仕事場>

長い時間を過ごす場所は日当たりを重視

現在も住宅や施設のバリアフリー設計の仕事を続ける吉田さん。細かな作業でも目をいたわれるように、仕事場は共有庭の緑を楽しめる明るい窓辺に構えた。4畳ほどの小さなスペースにアンティークの家具や思い出の雑貨を飾り、心地いい空間を作りだしている

 

手元・足元を照らす明かりをプラス

ダイニングの天井には簡単に照明を増やせるライティングレールを設置し、真ん中にスポットライトをプラス。食器棚の上やカーテンボックスにも棒状のLEDライトを仕込んで、明るく落ち着いた空間に。「光がカーテンを照らすことで外の暗さが気にならず、一人でいる不安も和らぎます」

 

<トイレ>

3枚の扉が全開した状態

 

車いすでも使えるトイレは寝室とも直結

トイレのスペースを拡大し、ドアは3枚の引き戸に。3枚とも手前に全開すれば、車いすごと出入りできる「。高齢者住宅では寝室とトイレの距離が重要」なので、リフォーム前は物入れだった扉だけを残し、寝室側から直接トイレに行けるようにした