換気と音には気を付けて

一人暮らしの場合、日中、外出していて窓を閉めたままの時間が長いと、室内の空気が滞りがちです。帰宅後や休日に窓を開けて、ぜひ換気をしてください。窓が開けられない場合は、エアコンや換気扇を利用します。クローゼットなどの扉は出かける時に開けていくと、湿気やにおいがこもりにくくなりますよ。

掃除も日常も、お互いさまの気持ちで配慮しあうことが大事(『1か月に1回物を動かせば家はキレイになる』より)

特に、若い人は汗をかきやすいので、洋服や寝具の湿気に気をつけてください。カビやにおいの原因となります。小まめに洗濯や外干しをしましょう。帰宅後、汗のついたスーツをすぐにクローゼットに入れるのはNGです。風通しの良いところで十分に乾かしてからしまいます。

また、年配の人は加齢によって呼吸器の働きが低下しやすいため、室内のホコリをこまめに取りましょう。年齢にかかわらず、きれいな空気が吸えるようにしておくことが大切です。抵抗力が弱まっている時は、体に負担をかけないように意識してください。

一人暮らしをする場合、自分では気づけないことがたくさんあると思います。なかでも物音は思いのほか周囲に漏れたり響いたりしているもの。

夜の時間帯に掃除をする時は、水は蛇口を全開にして出さずにバケツを使ってため洗いをする、窓を閉めて作業するなど、少し工夫するだけで大きく違ってきます。片付けの作業でも、意外と食器や金属類の音、足音などは響きやすいですね。

私が一人暮らしをしていたアパートは、壁が薄くて、隣の部屋の人が何をしているかがわかってしまうくらい、物音や振動が伝わってきました。ということは、自分の音も聞こえているんだな……と気づきました。

お互いさまの気持ちで、配慮しあうことが大切なんだなと勉強になりました。

※本稿は、『1か月に1回物を動かせば家はキレイになる』(ポプラ社)の一部を再編集したものです。


『1か月に1回物を動かせば家はキレイになる』(著:新津春子/ポプラ社)

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