明るく食卓を囲むような家庭に
今改めて21年間の競技生活を振り返ってみると、自分でいうのもおこがましいですが、よく頑張ったな、という思いでいっぱいです。リオが終わった後、引退すべきか悩んだ時期もありました。でも、自国開催の五輪に出られる可能性があるのだからと、現役を続行した。
だから、思い描いていた結果は得られなかった東京五輪でしたが、終わって一つ気持ちの区切りがつき、新しい道へ進もう、という考えが浮かんだんです。5大会連続出場を達成した喜びを感じますし、何より今ある力を出し切って、完全燃焼できたと思うから。
五輪が終わり、1週間は減量のために我慢していた甘いものを食べたりして過ごしていましたが、今はスパルタ英語塾に通っています。海外の方と通訳なしで自分の言葉で話したい、とずっと思っていたんです。これがなかなか上達しないんですが。(笑)
これからの仕事も、ウエイトリフティングにかかわることが多くなるかもしれませんが、ほかの分野にも興味があります。どの道に進むにせよ、人の役に立つことができればいいですね。
今後、やりたいことはたくさんあります。一番の願望は結婚。子どもも欲しいけれど、まずは相手を見つけなければいけませんね(笑)。できれば紹介でなく、自分から出会いの場に出かけていきたいです。実家では母の手料理を早食いの父と私が黙々と食べるだけだったので、おしゃべりしながら明るく食卓を囲むような家庭にしたいな。
理想の男性は信念を持ち、仕事を楽しんでいる人。私は自分がこれまでウエイトリフティングに夢中になれたことを幸せだったと思うので、そういう夢中になれるものがある人と一緒に人生を歩めたらいいですね。