「心からお詫びします」だけでは何かが足りない?(写真提供:写真AC)
なぜか人との距離が縮まらない。自分が話すとうまくいかない。職場や家族、友人とのやりとりの中でそんなことを感じ、疲弊している方もいるのでは? 対して「伝え方を変えてみては」とアドバイスするのが、「言葉」を通じた自己啓発の大家で、多くの著書を持つ植西聰さん。「幸せとは何か」を追求する学問、「ポジティブ心理学」をもとにいつもの言葉を少し変えるだけで、相手を味方にする「言い方」ができると言いますが――。

人と人は「言葉」で交流を深めている

ポジティブ心理学の考え方のひとつに、「いい人間関係に恵まれることが、その人の幸せにつながる」というものがあります。

ポジティブ心理学とは、わかりやすく言えば、「人間が幸せに生きていくためには何が必要か」ということを中心に研究する心理学の一分野です。

そして、「人間の幸せ」のためには「いい人間関係」に恵まれることが不可欠だ、とポジティブ心理学は考えているのです。

では、いい人間関係を育んでいくためには、何が大切なのでしょうか? そのもっとも重要な要素が、「言い方」「話し方」であると言えるでしょう。

人と人とは、日頃のコミュニケーションによってつながっています。つまり「言葉」を使って、交流を深めているのです。