自分が手いっぱいで人に「支援」を頼む時は

NG:「今忙しいので代わりにお願い」と理由を言ってお願いする
OK:「やってくれるとうれしいです」と先に感謝する

仕事や生活の中で、人にものを頼むことがよくあります。忙しい場合でも、その時の言い方には気をつけなければいけません。言い方がよくないと、相手から嫌われる原因になるからです。

よくない例には、たとえば、こういうものがあります。

「今忙しいので代わりにお願い」

「自分のことで手いっぱいだから、やってくれる?」

なぜなら、これらは自分の都合の押しつけだからです。相手から、「こっちも忙しいんですけど」「私のほうも手いっぱいなんだ」と断られることにもなるのではないでしょうか。

人にものを頼む時には、このように言いかえるのがいいと思います。

「やっていただけるとうれしいです」

「引き受けてもらえれば、とても助かる」

このように言いかえれば、自分の都合の押しつけにはなりません。

人間には、基本的に「誰かのために何かしてあげたい」という感情があります。こういった言い方をすると、「うれしい」「助かる」という言葉が、人間が持っている「何かしてあげたい」という意識を上手に引き出すことができるのです。

一方で、人間には相手に「押しつけられた」と感じると、反発してしまう心理傾向があります。ですから、「忙しいから、やってくれ」といった言い方をされると、相手は反発し、できることであっても「できない」と断ることになりかねません。

特に、目上の人が目下の人にものを頼む時は、押しつけ的なものの言い方をしてしまいがちです。目下の人に頼む時も、好意を引き出す言い方をすることが大切です。