(写真提供◎青木さん 以下すべて)

 

青木さやかさんの好評連載「48歳、おんな、今日のところは『……』として」――。青木さんが、48歳の今だからこそ綴れるエッセイは、母との関係についてふれた「大嫌いだった母が遺した、手紙の中身」、ギャンブル依存の頃を赤裸々に告白した「パチンコがやめられない。借金がかさんだ日々」などが話題になりました。今回は「ファッションに興味のない人として」です。

前回「わたしはイライラを引き寄せる磁石のようだった。怒りで自分を守り、友人の何気ない一言にも傷ついた」はこちら

黒とネイビーのクローゼット

小学6年生の娘と2人暮らし。
娘は私服で登校するので、毎日、翌日着ていく洋服を鏡前で試着してチェックしている。
自分に似合うものがわかっているなぁと思うし、とても可愛い。

それに比べてわたしときたら、いつの頃からか似合うものがよくわからない。
違う、着たいものがよくわからない。

特別ファッションに興味のある人間ではない。

若い頃から、わたしが洋服を選ぶ基準は
「おかしくないもの」
「持っている服に合わせやすいもの」
である。

いつもネイビーメインのコーディネイト

結局、同じようなものばかりがクローゼットに並ぶ。黒、黒、ネイビー、黒、ネイビー、ところどころベージュ。自分でも、どれがなんだかよくわからない。たまに洋服屋さんにいけば、次こそはピンクの服を!と心に決めても、またネイビー。