写真提供◎AC

 

「間垣親方」になったジャンパー姿の白鵬

上位の力士を見回すと、体格だけなら正代が一番横綱の「綱」が似合いそうだが、姿だけではなれない。正代の相撲と根性が「怖いほど化ける」ような「身に着けると変身する廻し」があったら、どなたか正代にプレゼントしてあげてほしい。

ところで、9月場所千秋楽の次の日の早朝に、私はインターネットのニュースで白鵬の引退を知り、慌てて朝6時に開くコンビニに新聞を買いに行った。これによって、照ノ富士の新横綱での優勝がぶっ飛んでしまったのだ。白鵬は優勝した7月場所で引退を決めていたそうで、「なんで今なの?」と私は憤慨までした。それからというもの、新聞やテレビのニュースや特集で白鵬をつい見てしまう。

でも、初日に照ノ富士の落ち着いた土俵入りを見て「存在感あるよね」と思い、気が静まった。

そして見たかった姿が見られました。後半戦、花道に場内警備のため制服のジャンパーを着た間垣親方(元横綱・白鵬)が…。テレビに映った姿は、正面を向き、眼光鋭く、堂々の仁王立ち。力士もお客さんも、おとなしくしていようね、と思わせる雰囲気を醸し出していた。

優勝45回、横綱在位84場所、通算1187勝という凄い記録のせいか、はたまた、勝つことと現役でいることを優先し、自由な振る舞いで注目をあびたせいか、存在感が凄い。

親方になっても「横綱・白鵬は終わらない」と確信した。

※「しろぼしマーサ」誕生のきっかけとなった読者体験手記「初代若乃花に魅せられ相撲ファン歴60年。来世こそ男に生まれ変わって大横綱になりたい」はこちら

 

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