「両親は当初、僕が芸能の道に進むことに大反対。100%の熱量で応援してくれるようになったのは、『仮面ライダーゴースト』に出演するようになってからです。」

両親は当初、僕が芸能の道に進むことに大反対。100%の熱量で応援してくれるようになったのは、2015~16年に放送された『仮面ライダーゴースト』に出演するようになってからです。僕は仮面ライダーネクロムに変身する、アランという役を演じました。それまでもドラマにはちょこちょこ出ていたものの、目立った作品がなかったんです。

100%が120%に変わったのは、17年にNHK連続テレビ小説『ひよっこ』のオーディションに受かってから。特に母親は、〈朝ドラ〉への出演をものすごく喜んでいました。今では家族も、僕の出ている作品はすべて観て応援してくれています。

一筋縄ではいかない作品に挑戦します

このたび、唐十郎さん作の舞台『泥人魚』に出演させていただくことになりました。長崎県・諫早湾を閉め切る「ギロチン堤防」の問題を軸に、地元の漁師や干拓事業を選んだ人など、厳しい現実に翻弄されるさまざまな人間たちの思いを描く会話劇です。

僕が演じるのは、諫早湾で漁師をしていた蛍一。漁港から逃げて上京し、現在はブリキ加工店で働いている青年です。そこに現れるのが「ヒトか魚かわからぬコ」と言われている女性、やすみ。唐さんならではの詩的なセリフに社会問題も盛り込みつつ、物語は展開していきます。