まもなく出産を控えるだいたさんですが、実は不妊治療中にがんが見つかったそうで(写真提供:写真AC)
お笑い芸人、だいたひかるさん。2002年には第1回『R-1ぐらんぷり』で優勝するなど、人気を博しますが、16年に乳がんが見つかると右胸を全摘出。19年にはがんの再発も経験しました。一方、不妊治療の結果として21年には45歳で妊娠。22年1月に第一子の出産を控えています。実はだいたさんのがん、不妊治療の最中にたまたま見つかったものだったそうで――。

不妊治療の中でたまたまみつかった乳がん

子供については、20代の頃はいずれ欲しいなとか、いつか自然にできればいいなとか、それくらいの軽い気持ちだったんです。だけど、夫と結婚したのが38歳。妊娠するチャンスは1年で12回しかないし、35歳を過ぎると妊娠率が下がると知って、もう崖っぷちじゃないかと焦りました。

ちょうどその頃、卵子の老化が話題になっていたこともあって、私の卵子の状態を診てもらうために産婦人科へ。そして、タイミング療法で2度自然妊娠するも、残念ながら2度とも化学流産をしてしまいました。

その後すぐに大学病院に移って人工授精をスタート。体外受精までしたものの、結果的にはうまくいかず、体外受精・顕微授精専門クリニックへ転院。また体外受精から挑戦しました。

しかし、初期胚を子宮に戻す体外受精は、2回とも着床せず。体外受精で結果が出なかったので、顕微授精に切り替えることにしましたが、胚移植を初めてする日の朝、不正出血をしてキャンセルになったんです。そして、たまたま時間が空いたので乳がん検診に行ったところ、乳がんが見つかりました。