最後の挑戦が実を結んだ!

そして20年10月から乳がんの治療をストップし、21年5月14日に胚移植をしました。

5年越しで、ようやく私たちの卵を迎えに行けたんです。もう二度とこの不妊治療のクリニックに戻ることはないと思っていたので、人生何が起こるかわからないなと、つくづく骨身にしみました。

『生きるために、捨ててみた。』(著:だいたひかる/幻冬舎)

振り返れば、乳がんが発覚したのが16年1月。その年の2月に右乳房を全摘出し、19年3月に右胸にがんが再発。そして25回目の放射線治療を経て、治療をストップしたのが5月17日でした。まさにその約2年後のこと。

21年5月21日に、3週と5日の妊娠判定が出ました! 受精卵がしがみついて着床してくれたんです。クリニックに戻ってこられることだけでも奇跡だと思ったのに、45歳にして最後の挑戦が実を結んだ! 

まさに感無量。生きていてよかったなと、強く思いました。