ミュージカル『刀剣乱舞』など、舞台やドラマで活躍する俳優・黒羽麻璃央さんが発起人となって2021年7月20日に行われた野球×エンターテインメント『ACTORS☆LEAGUE』。野球を愛する舞台人同士の熱い闘いが繰り広げられ、普段野球を観ないファン層が東京ドームに足を運び、配信でも試合とパフォーマンスを楽しみました。プロデューサー兼「BLACK WINGS」のキャプテンを務めた黒羽さんに、当日の試合の感想や、イベントの記念としてリリースされたCD『ACTORS ☆LEAGUE 2021』について聞きました。(撮影◎本社写真部)
9歳からの夢が詰まったマウンド
生まれて初めて、憧れの東京ドームのマウンドに立った時の印象は「広いな。いつもテレビで観ている景色だな」。それと同時に「マウンドがこんな硬いんだ」ということでした。出身が仙台なので、楽天の始球式で投げさせていただいたことがあるんですが、その時より全然硬かった。緊張はしましたね。舞台でも初日は緊張しますけど、それとはまた全然違う緊張感。なにせ野球少年だった僕の、9歳からの年月分の夢が詰まっているわけですから。
7月20日の試合当日、実は肩が痛くて包帯をぐるぐる巻いた状態だったんです。張り切って練習しすぎたみたいで。現役時代に肘は壊しましたが、肩を痛めたのは初めてで、まだ痛みます。試合結果としては、僕がキャプテンの「BLACK WINGS」は和田琢磨さん率いる「DIAMOND BEARS」に負けてしまいましたが、僕自身は点もとられてないし、三振も4つとれたし、満足しています。
コロナ禍で舞台が次々と中止になるなか、何か明るい気持ちになることはできないかと企画を始めたのが『ACTORS☆LEAGUE 』でした。僕が参加予定の37人分の名簿をもらい、野球歴や守れるポジション、アピールポイントなどを頭に入れてざっとチーム分けをし、最後は和田琢磨くんと相談してドラフト形式で決めました。「DIAMOND BEARS」は琢磨くんのキャラクターのような温かさや朗らかさ、「BLACK WINGS」はその名も「黒い羽根」なので、カッコ良さや強さという両極なものを表したチームカラーになったのではないでしょうか。