「ネガティブ不動心」を味方に
初日に「あぶねぇ! あぶねぇ!」と、江戸弁で叫んでしまったのが大関・正代の相撲。土俵際の小手投げで逆転し、前頭筆頭・霧馬山に勝った。またもや「土俵際の魔術師」ぶりを発揮したが、「技」というより「運」が味方している。
正代は、新十両になった時の記者会見で、対戦したい力士を聞かれ。「誰ともやりたくない」と答えて以来「ネガティブ力士」と呼ばれている。
取組前に放送されたインタビューで、正代は「昨年は大関のプレッシャーがあった」と語っていたが、第58代横綱・千代の富士は、「プレッシャーを味方にする」と言っていたぞ。正代は「ネガティブ不動心」を味方にして、土俵際とはいえ「運」があるのだから、優勝にもからんでほしい。
新型コロナ感染予防から田子ノ浦部屋と錦戸部屋の力士全員が休場である。そのなかでの大相撲初場所。力士の皆様が頑張る姿から、2022年を生きるエネルギーをいただきたい。
※「しろぼしマーサ」誕生のきっかけとなった読者体験手記「初代若乃花に魅せられ相撲ファン歴60年。来世こそ男に生まれ変わって大横綱になりたい」はこちら