デーモン閣下 VS ジャガー

まずデーモンさんが聞いてくる。

「お前はどこから来たんだ?」

「あ、JAGUAR星です」

「いったいどうやって地球まで来たのだ?」

「宇宙船JAGUAR号で来ました」

すると“悪魔”は、意地悪そうな顔をしてこう聞いてきた。

「ではそのJAGUAR号は、どんな燃料で動いているんだ?」

「…………」

まさかの質問に詰まってしまった。みうらさんのほうへ視線を送ってみる。しかしみうらさんはサングラスをかけているので、こっちを見てくれているのかわからない。

「……核燃料です」

苦し紛れにジャガーが答えると、悪魔はほくそ笑む。そして次々と“設定”の甘さをついてきたのだ。

「地球まで乗ってきたJAGUAR号は今、どこにあるんだ?」

「え、あ……」

「千葉のどこかに埋まってるんですよね? ジャガーさん」

「ジャガーさんといると、次から次に質問が湧いてくる」というみうらじゅんさん。2010年5月撮影(本社写真部)

「そ、そうです」

みうらさんが助け舟を出してくれた。しかし悪魔の追及は一向に収まらない。

「千葉のどこかとは、いったいどこなんだ?」

「えー、市川とか船橋とかそのへんで……」

脇の甘い箇所をどんどん突っ込まれてしまった。いや、悪魔の悪い問い詰めによって、思わずジャガーの素性が明かされてしまったと言うべきだろう。