デーモン閣下 VS ジャガー
まずデーモンさんが聞いてくる。
「お前はどこから来たんだ?」
「あ、JAGUAR星です」
「いったいどうやって地球まで来たのだ?」
「宇宙船JAGUAR号で来ました」
すると“悪魔”は、意地悪そうな顔をしてこう聞いてきた。
「ではそのJAGUAR号は、どんな燃料で動いているんだ?」
「…………」
まさかの質問に詰まってしまった。みうらさんのほうへ視線を送ってみる。しかしみうらさんはサングラスをかけているので、こっちを見てくれているのかわからない。
「……核燃料です」
苦し紛れにジャガーが答えると、悪魔はほくそ笑む。そして次々と“設定”の甘さをついてきたのだ。
「地球まで乗ってきたJAGUAR号は今、どこにあるんだ?」
「え、あ……」
「千葉のどこかに埋まってるんですよね? ジャガーさん」
「そ、そうです」
みうらさんが助け舟を出してくれた。しかし悪魔の追及は一向に収まらない。
「千葉のどこかとは、いったいどこなんだ?」
「えー、市川とか船橋とかそのへんで……」
脇の甘い箇所をどんどん突っ込まれてしまった。いや、悪魔の悪い問い詰めによって、思わずジャガーの素性が明かされてしまったと言うべきだろう。