「本当にこれでよかったのかどうか、こればかりは、人生の最後になってみないとわからないというのが正直なところです」

結婚10年目で離婚。結論はまだ出ていません

そんないい経験ができたのに、結婚10年目で離婚することになりました。

みなさんよく「亭主元気で留守がいい」とおっしゃいますが、私の場合は逆でした。24時間べったり側にいてくれなくてもいいですが、必要なときに「ねえ、ちょっと聞いて」と気軽に言えるくらいの距離感が望みでした。

特に子どもが小さい時って、夫に相談したいことがたくさんありますよね。そんなときに連絡が取れないと、「なんで、側にいてくれないの?」と、怒りと悲しみでやりきれなくなっちゃって……。仕事柄、仕方がないのは分かっていても、やっぱり辛い時間でした。

そんな不満が重なり、お互いの心が徐々にすれ違っていってしまったんです。大きなきっかけがあったわけではないですが、何か一つのものが崩れてからは、そこから止められなくなってしまったというか……。

とはいえ、正式に離婚を決断するまでにはさまざまな葛藤がありました。私が別れたいと言うと向こうが嫌だと言い、向こうが別れようと言うと、こっちが無理だという時期も。「別れてスッキリ」という方も多いようですが、私の場合はいまだにモヤモヤしています。

何よりも引っ掛かっていたのは、息子が父親の仕事に憧れて、夫をとても尊敬していたことです。物心ついたときから、息子はいつも飛行機の絵を描いて、レゴで遊んでいるときも必ず飛行機を作っていたほど。息子は家族3人でいることを望んでいたはずですから……後悔してないか、と言えば……。本当にこれでよかったのかどうか、こればかりは、人生の最後になってみないとわからないというのが正直なところです。

ヨガに真剣に打ち込むようになったのは離婚が正式に決まってからの話です。そこからは、ヨガを通して自分自身と向き合って。過去は変えられないけれど、反省すべきところは反省し、同じ過ちを繰り返さないように、と。そんな時間を重ねたおかげで、だんだんと自分の姿を客観的に見つめられるようになれたような気がします。