101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが日々の生活のなかで見つけた「幸せに生きる方法」「暮らしのアイデア」「簡単に作れるおいしい料理」は今の時代を生きる上でもヒントがいっぱい。エッセイ集『100歳の100の知恵』(中央公論新社)から吉沢さんの極意を1つずつ紹介します。

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『春になると食べたくなる菜めし』

春になると、みずみずしい緑色がパッと目に飛び込んでくる「菜めし」が食べたくなります。

使う菜っ葉は、大根の葉、かぶの葉、菜の花、セリなど。庭の片隅に生えているハコベやナズナ、ヨメナだって、立派な菜めしの材料になります。セリのように灰汁が強かったり、やや固い葉は、さっとゆでてから刻んでおいて。やわらかい葉のものなら塩もみして細かく切って絞り、炊き上がりのごはんに混ぜます。

ごはんは酒、塩を少々加え、ダシ昆布を5センチほどに切って浮かべて炊きましょう。

大根の葉の美しい緑が食欲をそそります(イメージ写真提供:写真AC)

大根葉を使う場合は、青い葉だけを茎からしごき取り、塩を入れた熱湯でさっとゆがいて水気をとり、細かく刻んでおきます。炊き上がったごはんにさっくり混ぜると、美しい色が食欲をそそります。

最後に白の切りゴマをふると、ぐっと引き立ちます。

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