101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが日々の生活のなかで見つけた「幸せに生きる方法」「暮らしのアイデア」「簡単に作れるおいしい料理」は今の時代を生きる上でもヒントがいっぱい。エッセイ集『100歳の100の知恵』(中央公論新社)から吉沢さんの極意を1つずつ紹介します。

<100歳の100の知恵 30

『老いてからは「ちょこちょこ洗濯」が役立つ』

私は昔から、素肌につける小物やハンカチ、靴下などは、ためてから洗わず、
お風呂場や洗面所でちょこちょこっと洗うことを習慣にしていました。

小物を洗濯機で洗おうとすると、分類してネットに入れたりしなくてはならず、
けっこう手間がかかります。

でもお風呂のついでや、出かける前の10分、15分のちょっとした隙間時間
に手洗いしておくと、かえって面倒がなく、結果的に家事の手間が省けるのです。

小物はためずに「ちょこちょこ洗濯」で(イメージ写真提供:写真AC)

汚れをためてしまうと労力が大変で、身体に負担がかかるので、毎日ササッと
やってしまったほうが老いた身には結局楽なのです。無理せず、できることを少
しずつ。

できないことは、姪や甥など人に助けていただき、今の私の生活が成り立って
います。

吉沢久子さんの連載「100歳の100の知恵」一覧