本当の自分に出会いたかったら本を読め
青木 :ゴルゴさんの本を読んで、自分の娘の友達になってほしいと思いました。娘をゴルゴさんに会わせたいなって。
ゴルゴ :いつでも会いにいきますよ。一番いいのは「あのおじさんが言ってた話、なんだろうね」「こういうことかな?」とか会話のきっかけになったら嬉しいんだよね、きっかけを作れたら。
青木 :私は特にバランスがとれてない人間だからかもしれないですけど、私が娘にできることは一部だなと思っています。私自身、親以外に影響を受けた大人がたくさんいて、誰と出会うかで人生が決まると思っているので、娘にはゴルゴさんと知り合って欲しいですね。そしてできたらうちの娘以外の多くの子供たちとゴルゴさんが出会えたらいいなって。でもみんなが出会えるわけではないですから、この本の存在が有難いですね。
ゴルゴ :本はいいよね。どこに講演に行っても、「本を読め」は、言っている。「本が助けてくれるんだぞ!基本、手本、見本が書いてあるんだよ、本物になりたかったら、本当の自分に出会いたかったら本を読め」って。
青木 :でも私は主観で書かれた本を読んで、凹んでしまうことがあるんですよね。自分の考えとは違うな、とか、みんながそうじゃないでしょうとか。でもこの本は、漢字とその歴史とゴルゴさんの経験に根付いて書かれていて、押し付けがましくないので励まされました。
ゴルゴ :ボランティア講演を通して出会った教育者の人たちにも「押し付けがましくない」とはよく言われる。
青木 :本も出会いですよね。
ゴルゴ :そう、でも偽物の本に出会うのもいいと思うよ、それで本物を知ることにもなるから。