暴力行為につながる顔その2「理性を失った顔」

もう一つは「理性を失った顔」と呼ばれています。

『裏切者は顔に出る』(著:清水健二/中公新書ラクレ)

表情の特徴は、「眉が中央に寄りながら引き下げられる+上まぶたが引き上げられる+まぶたに力が入れられる+口が開かれる+アゴに力が入れられる」です。「攻撃を目論んでいる顔」と比べ、全体的に表情の動きの強度が増し、歯がむき出しになります。顔の色も赤くなります。

この表情が表れている人は、

・理性を失った瞬間
・攻撃を仕掛ける瞬間

にいることを意味します。

「理性を失った顔」は「攻撃を目論んでいる顔」とは異なり、顔全面にわかりやすく表れることが多いです。

「攻撃を目論んでいる顔」を見つけることができれば、未然にその計画を防ぐ可能性が高まります。また、「理性を失った顔」に気付くことができれば、防御態勢を取ったり、逃げたりすることができ、被害を最小限に抑えられる可能性が高まります。