突然、思い立ち、劇場に出かけても大丈夫!
大衆演劇の多くは、当日突然思い立ち、劇場に出かけても大丈夫。あるいは劇場のある大浴場でひとっ風呂浴びて、併設の劇場をのぞいてみようかな、と足を運んでみてはいかがでしょうか。
先に記したように、大衆演劇は、文字通り市井(しせい)の人々の娯楽として実にのんびり、とふらりと立ち寄れるように整えられているからです。もちろんお席を予約して丸一日、楽しむこともでき、かなり自由。
劇場により異なりますが、だいたいは電話で事前に申し込めます。その場合は別途、席料が数百円かかりますが、客席に自分の名前が書かれた札が貼られているので、初めての観劇仲間をお招きし案内するのも、自分がゆうゆうと座るのも、かなりうれしい!
あるいは、いきなり思い立ち劇場に駆け込み空いている席に滑り込むのも、また一興。
事前に劇場の公式サイトや劇団さん、役者さんの公式サイトで演目やゲストが発表になっているので、そこをめがけていくなら事前の予約をお薦めします。また、劇場によっては数百円の別料金で座椅子や座布団の貸し出しもあります。
劇場の方々はとても親切で、どんな質問にもていねいに対応してくださるので困ったことや不明なことがあったら、どんどん聞いてみてください。とまれ、思い立ったが吉日、まずは一度のぞいてみませんか?
※本稿は、『大衆演劇へようこそ』(星海社新書)の一部を再編集したものです。
『大衆演劇へようこそー美しくっておもしろい、庶民の娯楽、ここにあり!』(著:おーちようこ/星海社新書)
全国には百を超える劇団があり、劇場やセンター、ホテルと観劇できる場所もたくさん。 距離が近い舞台、およそ3時間の華麗な舞踊ショーとお芝居を、ほぼ毎日昼夜演目替えで公演している――かような文化があると知りつつも、実際に観劇して知る数々の驚き! 舞台の上と下で携わる「大衆演劇人」のリアルな声をお届けするとともに、より観劇が楽しめて、これから大衆演劇に出会う方にもその魅力が伝わる一冊。