「ざくろ」の絵を飾ったことも

足つぼを刺激し、血流を良くするというサンダルを常に履き、台湾式のマッサージにも、鍼灸にも通い、身体を冷やさぬよう夏場でも腹巻をし、厚手の靴下を履いていました。

本で「いい」と読んだ「ざくろ」は、ジュースで飲むだけではなく、絵を部屋のあちこちに貼っていました。そう、おまじないのようなこともしていたのです。

もちろん、漢方薬も飲んでいました。それも、産婦人科で出される有名な漢方ではなく、仙人のような老医師がその場で調合してくれる漢方を毎食前、半年以上、服用していたのです。

(写真提供◎写真AC)

その薬の漢方特有な匂いは、飲んでいた量が多かったせいもあるのか、けっこう強烈で…。番組の打ち上げなどで飲食店で食事をするときは、共演のタレントさんたちにギョッとされたものです。

自分でも手の甲に鼻を近づけると、毛穴から強烈な匂いがただよってきたくらい……。それほど真面目に飲み続けていたのです。

その漢方医と漢方を紹介してくれたのは、30代前半、ある出版社を拠点に連日、仕事を共にしていた1歳下の女性ライターでした。企業の取材や人物インタビューに定評があった彼女はリサーチ力に長けており、私とは異なる情報を多数もっていました。いま振り返れば、《妊活》においても彼女は独特でした。