ジャガー横田(左)木下博勝(右)(撮影:藤澤靖子)
プロレスラーのジャガー横田さんと医師の木下博勝さんの一人息子で2022年3月18日に中学校を卒業した大維志(たいし)君。高校受験に挑んでいて、これまで私立と都立合わせて6回不合格したことを公表していましたが、19日、SNSに「高校進学が決まりました」と投稿し、高校入試合格を発表しました。
ジャガー横田さんと木下博勝さんは2019年2月26日号の『婦人公論』で、大維志君の中学受験を機に家族が団結したことを語っていました。年を経て変化してきた夫婦の関係や、円満のヒケツ、そしてご家族のこれからは――。当時のインタビューを配信します(構成=平林理恵 撮影=藤澤靖子)

12年の人生で一番一所懸命になってるとき

ジャガー 大維志の中学入試まであと2週間かー。このあいだちょっと小言を言ったら、「今、勉強で疲れているんだから、そんなこと言わないでくれ」なんて言い返してきた。で、あたしもムカついて、「そんなに疲れるなら、受験なんかやめちまいな!」と言ってやったんだよね。

木下 おいおいおい。

ジャガー そしたら、「簡単にやめろなんて言うな! こっちは命かけてるんだぞ」だって。

木下 いやー、大維志にとっては、これまでの12年の人生で一番一所懸命になっているんだと思うよ。本当に命がけなんですよ。

ジャガー そんなに簡単に命かけるなよ、って思うけどねー。

木下 あなたは、受験よりも生活態度のほうが大事というスタンスだからなあ。

ジャガー そうだよ。12歳の今しつけないといけないこともある。入試が終わってからじゃダメで、気づいたらその場で注意しなくては。でも、これでもかなり遠慮していて、最近は言いたいこと10個のうち、口にするのはせいぜい2個。もうストレスが溜まる溜まる。

木下 僕は、今はとにかく大維志に同調するようにしてるんだ。朝は一緒に起きて登校前に勉強を見てやり、話をとことん聞く。勉強に関することだけじゃなくて、学校でこういうことがあった、僕はこう思うんだけど、それは正しいのか間違っているのか。てなことを、じっくり話し合う。最近は帰宅後も必ずミーティング。お母さんは朝は寝ているし、夜はたいてい家にいないでしょう。

ジャガー ちょっと、全部やっているいいお父さんみたいに言うの、やめなさいよ! 

木下 アハハハ、大維志はどう思っているのかな、聞いてみたいな。