あたしは「なるようになれ」のタイプ

木下 この対談が掲載される頃には、入試の結果が出ていることになるなあ。本番直前でも本人はまったく焦らず、いつもと変わらないよね。

ジャガー 鈍いのか、それとも大物なのか。

木下 受験の密着ドキュメンタリー(日本テレビ系の朝の情報番組『スッキリ』で数回に分けて放送)を撮影させてほしいと依頼されたときも、本人がやりたいって言ったしね。親としては正直反対で、何度も「本当にやるの?」って確認したけれど。試験直前の今も、やってよかったと思っているみたい。

ジャガー 邪魔にならないよう、最大限の配慮をしてもらっているから。本人が変わらないせいか、あたしも思っていたより落ち着いているかな。

ジャガー横田さん(撮影=藤澤靖子)

木下 僕は、正直ドキドキしてます。

ジャガー パニックになるのはあなたの性分だからしかたがないよ。

木下 え? そうかな。

ジャガー 初めてテレビのクイズ番組に一緒に出たとき、興奮して過呼吸になったじゃない。「(息が)吸えない、吸えない」って。それで自分でビニール袋を出して治していた。

木下 よく覚えているなあ。(笑)

ジャガー あたしは「なるようになれ」だけど、あなたは本来動揺したり興奮したりするタイプ。すごいなと思うのは、そのわりに万一のときのことを考えていないんだよね。悪いほうを想像しないし。

木下 本気でいけると思っているから。大維志も自分がやれる努力はしてきたという自負と手応えがあるから迷いがない。万一の場合が想像できない。受かるしかないんだよ。

ジャガー横田×木下博勝「息子・大維志の中学受験を通して深まった夫婦の絆。面倒や大変なことを背負い込んでも家族一緒でいたい」につづく