いつも元気で華やかな芳村真理さんと水前寺清子さん。ふたりはともに、家族と暮らした時期もあったけれど、今はおひとり様。「でも寂しくない!」と語るその理由は――(構成=山田真理 撮影=宅間國博)
「手のひら盆栽」を見て「生きているんだな」
水前寺 今日はこれを芳村さんにお見せしたくて、家から持ってきました。実が落ちていないか、箱から出すまでハラハラ。
芳村 まあこれ、本物の柿がなっているの? すごく可愛い。
水前寺 「手のひら盆栽」といって、いろんな種類の小さな鉢植えが毎月届くんです。最近これにハマっていまして。この柿も秋に届いた時には青い実だったんですよ。それが何ヵ月か経って色づいたのが嬉しい。
芳村 こんなに小さな鉢で柿が色づいていくなんて。お手入れが大変だったでしょう。
水前寺 いえいえ、毎日水をやって日当たりのいい場所へ置いておくだけですよ。
芳村 私も観葉植物など育てていますけど、ダメにしてしまうことも多くて。チータはこの子の性質をわかったうえで細やかに日当たりとか風通しとか考えているのでしょうね。だってほら、小さな芽も出てる!
水前寺 小さくても、「生きているんだな」って。そう感じるのが嬉しいのです。