長年のルーティンを見直してみる
さて、本題のメイクですが、みなさん、何十年も同じルーティンでやっていませんか? 年齢とともに肌質や顔立ちは変わっているのだから、メイクも変えていくのが当たり前です。
たとえば、まつ毛のキワに細く入れていたアイライン。年齢を重ねてまぶたが重くなった今なら、太めでいい。少々のガタガタは目立ちません。根元から塗っていたマスカラも、毛先だけで十分。
まつ毛が短くなっているなら、カーラーは根元から毛先まで小刻みに何度も挟まず、根元一発で。眉と髪色を揃える必要もありません。もっと簡単に、自由に楽しみましょう。
メイクが上手にできない、というお悩みもよく聞きますが、ピアノや習字のお稽古と一緒で繰り返せば慣れます。失敗したら落としてやり直せばいい。はみ出したら綿棒で修整すればいい。そのくらい気軽な気持ちが上達への近道です。
目もとを若々しく見せるには、眉の形、目の輪郭、まつ毛の角度の3つが決め手になります。太い眉は若々しさと生命力を感じさせ、はっきりした目の輪郭は目力を出し、太く長いまつ毛は上向き顔に見せてくれるもの。
アイメイクで修整する時に、形や色、質感でちょっとした《今っぽさ》を取り入れることも意識しましょう。特に時代感が出やすい眉は、やや太めに描くこと。角度をつけすぎず、眉下のラインを直線に近づけると今っぽさが出ます。加えて、毛流れを出すのも大事です。
また、アイラインは目の形を補整する頼もしい存在。目を大きく可愛らしく見せたいなら黒目の上に、切れ長に見せたいなら目尻に入れると印象が変わります。色はクラシックな黒より、グレーやブラウンのダークカラーが自然でおすすめ。
そして、小さくなった目をぱっちり見せるのがマスカラです。大人は根元より毛先の強調が大事。まつ毛の毛先が目のフレームより上に出ると、間延びしたまぶたのカバーにもなります。
メイクは義務ではなく楽しむもの。見慣れた顔を上書きし新しい魅力を発見してくださいね。