運転士、召使い、町の男の役で出演

私はこの作品に3回出演しています。
1995年 天海祐希さん主演の時(入団3年目)
2008年 瀬奈じゅんさん主演の時(入団16年目)
2013年 龍真咲さん主演の時(入団21年目)

初めのうちはこの作品の人気の理由がわかりませんでした。
まだまだ芝居というものが楽しいとは思えなかった
「踊っていられたら、それでいいのだ~」とバカボンのパパのような気持ちで生きていた入団3年目の頃。

天海祐希さんの主演の時、運転士、召使い、町の男の3役を演じていました。
役名などはもちろんありません。

いつものことながら、そのときの記憶もあまりない私。
同公演の新人公演では、「ランベスキング」という役でした。
唯一覚えているのは、そのお衣装が上下ともボタンだらけで、(しかも貝ボタン)
「ボタンが壊れたら替えがない!」と衣装部さんに強く言われていたこと。
スプーンで足を叩く、という振りがあり、ボタンが割れるのではと
恐る恐る叩いていた、ということくらいです。

2回目に出演した時は、執事の役でした。
役名もあります。ヘザーセットです。
運転士、召使い、町の男からランクアップです。

さすがにこの時は、芝居の面白さに気付いている学年でした。
ヒロインのサリーの気持ちが見えてしまい、 
それでも執事としての任務を遂行しなければならないという、
苦しい立場を踏まえた上で、その熱いものを大切にしていました。